ほとんどの人が無関心!?ガラスの崖とは
女性のキャリアに対する障壁の表現としてガラスの天井という言葉がありますが、ガラスの崖という言葉はご存知でしょうか。
グローバル企業にもガラスの天井を突き破った後に、ガラスの崖が待ち構えていることはよくあります。
今日はガラスの崖と、その乗り越え方について考えていきます。
ガラスの天井 と ガラスの崖
まずは、一般用語における、ガラスの天井とガラスの崖の定義を説明します。
ビジネス界では一般的になりつつある、ガラスの天井から。
ガラスの天井
ガラスの天井(ガラスのてんじょう、英語: glass ceiling)とは、資質又は成果にかかわらずマイノリティ及び女性の組織内での昇進を妨げる見えないが打ち破れない障壁である。*1
つづいて、ガラスの崖。
ガラスの崖
彼らの調査によって、女性がガラスの天井を突き破って指導的な立場につくと、同じような境遇の男性とは異なる経験をすることがしばしばあるということが証明されている。より具体的に言えば、女性の占める立場は往々にして不安定であり、それ故に失敗のリスクも高くなるが、これは危機的状況にある組織を率いるように指名されることや、成功に必要な資金や援助が与えられないことに原因がある。*2
どちらも女性のキャリアを阻む障壁への比喩であるが、平たく言うと以下のような感じでしょうか。
「明らかに仕事での成果で上回っているはずなのに、男性社員に先に出世された」
→ガラスの天井
「女性管理職としてお声がかかったけど、半ば失敗が決まっているプロジェクトの管理を任された」
→ガラスの崖
ちなみに、毎年3月になると、英エコノミスト誌がガラスの天井ランキングなるものを発表しています。
日本は29カ国中28位。アメリカも意外と低く評価されていますね。
英語版のガラスの崖
グローバル企業では、英語で仕事をするようになると、上のガラスの崖と同じように、これまでの悩みとは違う悩みが出てきます。
例えば、以下のようなものです。
「英語が話せないために、グローバル組織のリーダーを任されない」
→ガラスの天井
「英語力を上げ、ついにグローバル組織のリーダーを任されるようになったが、拙い英語で恥をかく場面が増えた」
→ガラスの崖
私自身、最近は、英語を使った仕事に抜擢されることがあり、チームの面前で通訳を任されたり、英語で交渉を命じられたりします。
ただ、そのときに稚拙な単語遣いでネイティブの方に鼻で笑われたことが何度かあります。
ガラスの崖が発生してしまう一つの要因ですが、
目先のガラスの天井を破るとこに必死になって、ガラスの天井の上に行ったときの準備と覚悟がしっかりできていないとこが挙げられます。
ガラスの崖にならないよう、ガラスの天井を破る前から、出世後のイメトレをしておくことが大事だと思います。
TOEICとしては、以前から単語の勉強はいらない、という主張を繰り返してきましたが、英語版のガラスの崖には、単語力(語彙力)が有効です。
高い語彙力には、リーダーとしての知性や貫禄がついてきます。
そして語彙力を鍛えるには、辞書がオススメです。(管理人はウィズダム英和辞典を愛用しています。)
それでは。