あなたに文法書はいらない。必要なのは...
このブログでは、受験英語を経験した人を対象にしているため、文法の勉強はいらないと強調してきました。
しかし、世の中では、文法の重要性を唱える人も数多くいらっしゃいます。
改めて、私が文法の勉強は必要ないと言う理由を知っていただけたらと思います。
*今回はTOEICでない、英語一般の話です。
本記事は続きがあります。併せてお読みください。
まず、文法の重要性を説く方のよくある例に、このようなものがあります。
外国人と英語で会話するときに、時制を間違えて、現在形を使ってしまいました。三単現のsも度々忘れ、相手から軽んじて見られてしまいました。やはり文法は、大事なのです。
この論理は、私も納得できます。
しかし、この例の場合、普通の文法書を勉強することで、上のようなミスが防げるでしょうか。
皆さん、時制も三単現のsも頭ではわかっていますよね。
このような文法のミスは、文法の知識が足りないことで起こるのではありません。
英文法の運用能力によって起こる問題です。
ですから、このケースの場合、文法書を通読しても、この問題は解決しないのです。
では、どうすればいいか。
一つ目は、ゆっくり文法に気をつけて話す。
二つ目は、よくやってしまう間違いに気づく。
この2点がポイントだと思います。
よくやってしまう間違いに気づくには、以下の本がお勧めです。
An A - Z of Common English Errors for Japanese Learners (English version・英語版) (日本人の為のよくある英語の間違いA?Z)
著者のベイカー博士は、日本語教育の有名な研究者です。
日本人の英語学習者でも読めるように、平易な英語が使用されていますので、英語版で読んで見てください。(英語なのに日本人に読まれることを想定した内容になっています。)
英語版の敷居が高い方は、とりあえず日本語版でもいいでしょう。
この本はいわゆる、英語の文法書とは一線を画しています。
TOEICの勉強にはなりませんが、気になる方はご一読ください。
An A - Z of Common English Errors for Japanese Learners (English version・英語版) (日本人の為のよくある英語の間違いA?Z)
- 作者: David Barker
- 出版社/メーカー: BTB Press
- 発売日: 2010
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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