よく出る単語・フレーズ集:使い方あっていますか?
今日は"よく出る"や"頻出"と書かれた単語・フレーズ集の誤った使い方について指摘したいと思います。
みなさんは単語を覚えたら、part5の文法問題やpart7の読解対策になるのではないかと思い、"よく出る"単語集を買ったことがあるでしょうか。
過去記事はこちら。
*ここからはTOEIC 700点台でスコアアップを目指している方を対象に書いています。
私の経験上、1冊の単語集を真っ黒になるまで使いこなせる方は相当、忍耐力のある方だと思います。
(私はこのような超人はブログの対象者にしていません。)
実際私はこのような本を買っても、1周目を通すのがやっとで、最後の方はやっつけ仕事になってしまうことがよくあります。
この苦行のような単語を覚える作業ですが、私のようにやっつけ仕事で読んだ場合、はたしてどのように効果があるのでしょうか。
A.単語を初めて見た
B.熟知している
C.意味を部分的に知っている;他の意味は知らない
に分けて、一般的なリアクションを推察してみたいと思います。
例)出会った単語:comprehensive
A.単語を初めて見た場合
こんぷり..読み方はよくわからないが、とにかく意味は「包括的な」「理解力のある」か。覚えられたかな。
B.熟知している場合
コンプリヘンシブか。a comprehensive mindやthe comprehensive facultyだな。復習になったぞ。
C.意味を部分的に知っている場合
コンプリヘンシブ。「包括的な」だよな。あれ、「理解力のある」っていう意味もあるのか。勉強になった。
どうでしょうか。
本を読み終わっても、効果があるほどしっかり覚えられているのは、BかCだけだと思います。
Aは、本を読み終わったら、まったく記憶に残っていないと思います。
単語というのは、文章でフレーズとして組み合わさったときに初めて記憶に残ります。
ですから、単語だけ見ても新しい単語を覚えることは難しいのです。
また、TOEICで単語の意味を問われるときは、
〜 a ( ) survey 〜
a. spacious(広々している)
b. vast(膨大な)
c. large(広い)
d. comprehensive(広範囲の)
<正解> d : a [comprehensive] survey
のように前後の単語と最も相性のいいものを選ぶ形式のものが多いです。
このような問題に答えるためには、訳がわかっているだけではなく、単語が実際の文章でどのように使われるかという感覚を英文で養っておく必要があります。
知っている単語の量を増やしたいときは、英文にたくさん触れましょう。
単語集は知っている単語の復習や、知っている単語の理解を深めるために使いましょう。