中学/高校の教科書:これ以上どこを伸ばしますか?
前回、スコア別にやらなくていい勉強法を紹介しました。
今日は、そこで取り上げた中学/高校の教科書復習がなぜ必要ないか、について書きたいと思います。
前回の記事はこちら。
*この記事はTOEIC 500・600点台でスコアアップを目指している方を対象に書いています。
私が教科書の復習を勧めないのは次のような理由があるからです。
- 現時点で伸ばすべき力ではない
- 退屈で忍耐のいる作業である
- レベルが高い
一つ一つ説明していきます。
現時点で伸ばすべき力ではない
読者の皆さんの多くは受験英語を経験していることと思います。
基礎的な文法力や、エッセー・物語形式の文章に対する読解力は英語を主言語としない国の中では、なかなかの位置にいるといえます。
しかし、TOEICの試験では、これらの能力を問われる問題は少なく、さらに能力を伸ばしたとしても、スコアアップには繋がりません。
すでに頭打ちになっている能力を現時点でさらに強化する必要はない。
これが1点目です。
退屈で忍耐のいる作業である
教科書というのは、1冊でカリキュラム全体の内容を効率よく載せるために、非常に平坦な書かれ方をしています。
色味も少ないですし、絵も少ない。
教師の方が誰でも使いやすいように、著者の色をなるべく消して作られています。
初学者が厚くて、退屈な本を読むと挫折の元になります。
その点、一般のTOEIC対策本を読んだ方はわかると思うのですが、大変わかりやすく、飽きない構成で書かれています。
なお、有名な稲田一氏の本で、教科書を簡単に復習できる本があります。
良書で教科書のように退屈はしないのですが、これらの本も次の章であげる3つ目の理由からおすすめしません。
レベルが高い
意外に思われるかもしれませんが、日本の教科書の文章は、決してレベルが低くありません。
海外の英語初学者の勉強本は、もっと子供向けの絵本のような構成をしています。
日本の教科書は初学者にとってレベルが高いのです。
TOEICが900点程度の方でも、教科書に書いてあるような英語表現を不自由なく使いこなせている方は見たことがありません。
これらの本はTOEICのスコアが700点以上になるまでは控えましょう。
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中学/高校の教科書を復習する必要がない理由:
- 現時点で伸ばすべき力ではない
- 退屈で忍耐のいる作業である
- レベルが高い
いかがでしたでしょうか。
では。